早期解決により高額な賠償金を獲得した死亡事故

後遺障害等級
死亡
傷病名
重傷胸部外傷
保険会社提示額
交渉前
最終獲得額
7,190万円

ご相談内容

被害者 50代 会社員 男性
部位
傷病名 重傷胸部外傷
後遺障害等級 死亡
獲得金額 7,190万円

ご遺族の方から、事故直後から早期の相談を受けました。
被害者はバイクで走行中、飲酒運転、一時停止無視をした車両にバイクの側方から衝突され、加害者が現場から逃走したため、死亡したという悲惨な事件でした。
事故による妥当な賠償金の請求と、加害者の刑事裁判に参加されたいというご希望でした。

サポートの流れ

項目 サポート前 サポート後 増額幅
過失割合控除金額 -800 -800
治療費 42 42
入通院付添費 1 1
付添交通費 0 0
慰謝料 3,500 3,500
逸失利益 3,389 3,389
葬儀費用 122 122
弁護士費用 705 705
遅延損害金 231 231
合計 0 7,190 7,190
単位:万円

サポート後、すぐに行ったことは、刑事事件の被害者参加制度のサポートです。このサポートについては、他の案件では基本的にはお断りしておりますが、本件では、あまりにも被害者が不憫な事件であったため、無料サービスでサポートをさせて頂きました。
検察庁に連絡を入れ、窓口を遺族らから弁護士に切り替えて頂くとともに、刑事記録の取り寄せも行いました。加害者側弁護士から何度か示談や謝罪金支払いの申し込みを受けましたが、遺族感情の観点から、一切受領をお断りをしました。
また、民事との関係では、損害の算定を直ちに行うと同時に過失割合の検討にも入りました。
損害項目の中に、遺族と別居していたのではないかと疑念をもたれる危険性のある引っ越し費用等の損害があったため、損害の請求はしないものとしました。
さらに、弁護士のこれまでの経験上、死亡事故では過失割合に争いが生じそうな場合には、訴訟ではなく示談で終了させるべきと判断し、早期示談の方針を立てました。示談においては、弁護士費用、遅延損害金を保険会社が認定しない傾向にあるものの、強気に弁護士費用、遅延損害金も損害に加えて相手保険会社に請求をしました。

解決内容

被害者の遺族請求額のほぼ満額の認定を受けました。当初想定では、6000万円前後になると考えていたので、驚異的な金額になったとかんじています。
訴訟となれば、過失割合は2対8になると思われるところ、0対10で示談し、かつ、慰謝料も3500万円、弁護士費用も算定という訴訟による解決以上の示談金を獲得したと考えております。
最終的に、約8000万円の損害を相手に認定させたうえ、訴訟外であることから、全体の9割で示談し、最終的に約7200万円の支払いを受けました。極めてイレギュラーな算定ではありますが、8000万円の損害認定自体が破格であることから、示談をすることといたしました。

所感(担当弁護士より)

死亡事故は、相手保険会社も被害者感情を考え、早期解決を望むことが多いです。そのため、訴訟になった場合では考えられない過失割合や損害認定をしてくれることがあります。
今回は、過失が0になり、慰謝料も3500万円という破格な金額、弁護士費用、遅延損害金の認定を受けるという極めて大きな損害認定を受け、早期解決、想定損害金額(6000万円以下と想定)以上の支払いを受けられたため、とてもよい示談になったと思います。
訴訟になれば、慰謝料は3000万円に届くことは稀であり、過失割合も「死人に口なし」で進むため、被害者に厳しい認定がされる傾向にあり、逸失利益の生活費控除割合も高い認定を受ける恐れがあります。
死亡事故の場合は、依頼者を説得し、訴訟ではなく、示談解決をすることが経済合理性の観点からはよいことを再確認した事例となりました。

その他の解決事例

相談料・着手金0円 完全後払い制 ※弁護士特約の場合は除く/賠償金が増額できなければ報酬は一切いただきません!

0120-122-138
24時間受付 メールでのご相談はこちら