事故直後からの相談により、確実に、鎖骨骨折に伴う運動障害としての後遺障害12級を獲得し、賠償額約770万円を獲得した事例

- 保険会社提示額
- 交渉前
- 最終獲得額
- 772万円
ご相談内容
被害者 | 50代 会社員 男性 |
---|---|
部位 | 鎖骨 |
傷病名 | 左鎖骨遠位端骨折 |
後遺障害等級 | 12級 |
獲得金額 | 約770万円 |
相談者の方がバイクを運転中、信号のない交差点で、自動車に衝突された事故で、相談に来られました。
事故直後から、相談者の知人を通じて、弊所に相談に来られました。
鎖骨骨折による後遺障害の可能性を認識しておられず、交通事故についてどのように対処してよいか分からないとのことで、事故直後から受任することになりました。
サポートの流れ
項目 | サポート前 | サポート後 | 増額幅 |
---|---|---|---|
後遺障害等級 | – | 12級 | – |
入通院慰謝料 | – | 123 | 123 |
休業損害 | – | 19 | 19 |
逸失利益 | – | 375 | 375 |
後遺障害慰謝料 | – | 290 | 290 |
入通雑費 | – | 0 | 0 |
交通費 | – | 0.5 | 0.5 |
治療費 | – | 50 | 50 |
過失相殺 | – | -85.5 | -85.5 |
合計 | 0 | 772 | 772 |
単位:万円 |
本件のポイントは、後遺障害認定を受けられるかが極めて大事なポイントで合ったため、後遺障害認定サポートを行うとともに、後遺障害認定獲得後の示談交渉もお任せ頂きました。
鎖骨は、変形障害が生じやすいものの、可動域制限や痛みについては認定が受けられない事例も認められるため、認定のために、どのように通院すべきか、必要な検査は何かという根本的なところを事故直後からサポートさせて頂きました。
特に、事故直後に通院していた病院は、リハビリや予後の診察に対して、消極的であったことから、リハビリも含めたサポートをしてくれる病院に転院するようアドバイスもしました。
解決内容
解決内容としては、まず、無事に後遺障害等級12級が獲得できました。
もっとも、被害者の方が、収入が高額とまでは言えなかったことや、既に59歳と比較的ご高齢であったことから、後遺障害による損害は、650万円程度にとどまりました。
合計金額としては、残念ながら、後遺障害12級獲得にも拘わらず、1000万円を超えることができませんでしたが、裁判で認定される金額と同程度の金額を勝ち取ることができたと思います。
所感(担当弁護士より)
本件事案は、なんといっても「事故直後」からの相談が成功の鍵でした。
鎖骨骨折の事案において、長期間通院を続けたものの、後遺障害が認定されない方がおられます。
長期間の通院をすればよいと思っている方が多いですが、事故から時間が経過しすぎると、可動域制限を及びす他の原因が介在してくることもあるため、あまりお勧めできません。
治療を半年程度続け、治療の効果がもはや出ていない様子であれば、症状固定にし、後遺障害申請を進めるべき場合もあります。
同じ症状が残っても、後遺障害が認定されない場合もあります。
後遺障害認定の有無で、損害が大きく変わることが今回の事例だけでもよく分かると思います。
後悔のないよう、交通事故は事故直後から、弁護士に相談することをお勧めいたします。