過失割合を修正し、裁判所基準に近い賠償金を獲得した事例
- 保険会社提示額
- 交渉前
- 最終獲得額
- 109万円
ご相談内容
| 被害者 | 50代 男性 |
|---|---|
| 部位 | 首 |
| 傷病名 | 外傷性頸部症候群 |
| 後遺障害等級 | なし |
| 獲得金額 | 109万円 |
依頼者様が運転する車両と相手方車両との交差点における衝突事故です。相手方には一時停止義務がありましたが、依頼者様の車両が直前に迫っているにもかかわらず、交差点に進入したことが事故発生の原因でした。
ご相談の経緯・動機:相手方保険会社から提示された過失割合(当初20:80と示唆されていた)に納得がいかず、「適切な賠償金額と、納得のいく過失割合を獲得したい」とご希望され、当事務所にご相談をいただきました。
サポートの流れ
| 項目 | サポート前 | サポート後 | 増額幅 |
|---|---|---|---|
| 後遺障害等級 | – | – | – |
| 入通院慰謝料 | – | 69 | 69 |
| 休業損害 | – | 11 | 11 |
| 逸失利益 | – | 0 | 0 |
| 後遺障害慰謝料 | – | 0 | 0 |
| 入通雑費 | – | 0 | 0 |
| 交通費 | – | 14 | 14 |
| 治療費 | – | 15 | 15 |
| 過失相殺 | – | 0 | 0 |
| 合計 | 0 | 109 | 109 |
| 単位:万円 | |||
治療中からの受任:治療が継続している段階でご相談を受け、すぐに受任しました。これにより、保険会社との煩雑なやり取りから依頼者様を解放し、治療に専念できる環境を整えました。
過失割合の徹底的な見直し交渉:本件では、相手方の「一時停止義務違反」に加え、依頼者様の車両が直前に迫っている状況での無謀な交差点進入を「著しい過失」として強く主張しました。
慰謝料の裁判所基準での算定:最終的な示談交渉では、慰謝料額について、最も高額となる裁判所基準に基づいて算定して、相手方保険会社との交渉を進めました。
最終示談の成立:交渉の結果、過失割合が大幅に改善され、裁判所基準に近い水準で賠償金を取得することで示談が成立しました。
解決内容
過失割合の修正:当初示唆されていた20(依頼者):80(相手方)という基本割合から、相手方の著しい過失を主張した結果、10(依頼者):90(相手方)へと修正することができました。
賠償金の確保:最終的な示談金は、裁判をして主張立証を十分に尽くした上で獲得できる裁判所基準に近い、適正な賠償を確保しました。
所感(担当弁護士より)
本件は、依頼者様が軽度の外傷性頚部症候群であったものの、「過失割合の適正化」が鍵となった事例です。
もし当初の過失割合(20:80)で示談していれば、依頼者様が受け取るべき賠償金は大きく減額されていました。しかし、事故状況を詳細に分析し、相手方の危険運転を「著しい過失」として評価するよう強く主張したことで、依頼者様の過失を10%に抑えることができました。
これにより、慰謝料についても、本来の裁判所基準に近い水準を維持することができ、結果として依頼者様には「適切な賠償金額、過失割合を取得し、ご満足いただけました」とのお言葉をいただくことができました。事故直後ではなく、治療中であっても、少しでも疑問や不満を感じたら弁護士に相談いただくことの重要性を改めて実感した事例です。





