圧迫骨折による脊柱変形により後遺障害11級が認定された事例
- 保険会社提示額
- 交渉前
- 最終獲得額
- 1,697万円
ご相談内容
被害者 | 40代 男性 |
---|---|
部位 | 肩、頚、胸 |
傷病名 | 左肩関節挫傷、頚椎椎間板ヘルニア、 第11、12胸骨圧迫骨折 |
後遺障害等級 | 11級 |
獲得金額 | 1,697万円 |
相談者はバイクを運転して直進中、急に左折をした前方車両に巻き込まれて転倒されました。
事故直後に弊所に相談に来られ、交通事故について窓口になって欲しいと委任されました。
サポートの流れ
項目 | サポート前 | サポート後 | 増額幅 |
---|---|---|---|
後遺障害等級 | – | 11級 | – |
入通院慰謝料 | – | 151 | 151 |
休業損害 | – | 161 | 161 |
逸失利益 | – | 1,025 | 1,025 |
後遺障害慰謝料 | – | 420 | 420 |
装具代 | – | 3 | 3 |
交通費 | – | 1 | 1 |
治療費 | – | 26 | 26 |
過失相殺 | – | -90 | -90 |
合計 | 0 | 1,697 | 1,697 |
単位:万円 |
弊所では、 ①バイクの物損の示談交渉②過失割合の交渉③後遺障害認定サポート④後遺障害認定後の示談交渉 をサポートさせて頂きました。
バイク損害については、車両が全損となったため、車両時価額や車両の買替費用を争い、請求致しました。
過失割合については、相手方と大きく争いがあったため、刑事記録を取り寄せて、争いました。
後遺障害認定サポートについては、通院態様のアドバイス、後遺障害診断書の内容確認を行い、後遺障害認定請求を丁寧に行いました。
解決内容
バイク損害については、車両が全損となったため、時価総額をはじめ、請求額の満額を獲得することができました。 過失割合については、刑事記録を基に争い、5対95まで当方側の過失を下げることができました。
後遺障害認定については、医師が非協力的で、脊柱変形及びその痛みについて見落としがありましたが、後遺障害自体は認定を獲得ることができました。 もっとも、自覚症状についての追記が得られなかったため、逸失利益が大幅に減額という結果となってしまいました。
所感(担当弁護士より)
本件は、医師が後遺障害について、あまり詳しくないことを再確認する事例となりました。 圧迫骨折により、脊柱が変形することが多々あります。 この点について、後遺障害の診断書に記載がなかったばかりか、相談者が訴える脊柱変形に伴う痛みの主張も見落とし、カルテにも記載がされていませんでした。 痛みの症状がない骨の変形のみに留まる診断の場合には、後遺障害逸失利益が全額否定されることがあります。 本件では、相手保険会社が、痛みの記載がないことについて、それほど反論をしてきませんでした。 訴訟になると、逸失利益の全額が否定される可能性もあったため、やむを得ず早期に示談で終了となりました。 後遺障害の判断については、医師の見落とし、誤診は、珍しくありません。 医師の判断だけを鵜呑みにはせず、弁護士に早期のご相談をお願いいたします。