刑事記録を取り寄せ、過失割合について粘り強く争った事例

- 保険会社提示額
- 交渉前
- 最終獲得額
- 970万円
ご相談内容
被害者 | 50代 男性 |
---|---|
部位 | 肩,胸頭部 |
傷病名 | 肩打撲傷,前胸頭部打撲傷,右肩関節脱臼 |
後遺障害等級 | 12級 |
獲得金額 | 970万円 |
バイクを運転中、高速道路上で煽り運転により、転倒して、お怪我をされた事例です。相手は事故後逃走していましたが、後日捕まりました。
依頼者からは、後遺障害の申請及び過失割合の交渉を求められました。
サポートの流れ
項目 | サポート前 | サポート後 | 増額幅 |
---|---|---|---|
後遺障害等級 | – | 12級 | – |
入通院慰謝料 | – | 290 | 290 |
休業損害 | – | 0 | 0 |
逸失利益 | – | 621 | 621 |
後遺障害慰謝料 | – | 135 | 135 |
その他 | – | 2 | 2 |
交通費 | – | 0.1 | 0.1 |
治療費 | – | 29.9 | 29.9 |
過失相殺 | – | -108 | -108 |
合計 | 0 | 970 | 970 |
単位:万円 |
受任後、物上損害の交渉、過失割合の交渉に着手するとともに、後遺障害申請のサポートも行いました。
最も力を入れたのが過失割合の交渉です。 相手方保険会社は、当方の過失を2と主張してきていましたが、刑事記録を取り寄せた上、当方側に過失は一切ない旨の主張を行いました。
解決内容
過失割合については、刑事記録を取り寄せて粘り強く交渉した結果、当方の過失0、相手側の過失9の示談内容を獲得しました。双方走行中の事故で、非接触の事故であったため、0対10の過失を獲得することはできませんでしたが、よい過失割合が獲得できました。
通院慰謝料、後遺障害慰謝料はいずれも満額、後遺障害逸失利益は、可動域制限が生じなかったため、10年分のみの認定となりました。
所感(担当弁護士より)
ドライブレコーダーがない場合、過失割合を示談交渉で変更させることは困難を極めますが、粘り強い交渉により、確たる証拠がない場合でも過失割合の変更を獲得できる場合があります。過失割合は、証拠が弱い場合であっても、粘り強く交渉をすることが大事だなと再認識した事案となりました。