賠償額の大幅な増額は得られなかったものの、依頼者様にご満足を頂けた事案
- 保険会社提示額
- 75万円
- 最終獲得額
- 116万円
ご相談内容
被害者 | 80代男性 |
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部位 | 頭、顔面、首 |
傷病名 | 外傷性くも膜下出血、左急性硬膜下出血、左側頭骨骨折、左頬骨骨折、上顎洞骨折、第6頸椎棘突起骨折、左視神経障害 |
後遺障害等級 | なし |
獲得金額 | 116万円 |
ご高齢者のお子様から、重体となったお父様の損害額について、納得ができないとのご相談を受けました。
後遺障害の可能性、慰謝料の増額、過失割合のご相談を受けました。
サポートの流れ
項目 | サポート前 | サポート後 | 増額幅 |
---|---|---|---|
後遺障害等級 | なし | なし | – |
入通院慰謝料 | 84 | 147 | 63 |
休業損害 | – | – | 0 |
逸失利益 | – | – | 0 |
後遺障害慰謝料 | – | – | 0 |
入通雑費 | 5 | 5 | 0 |
交通費 | 0.2 | 0.2 | 0 |
治療費 | 26 | 26 | 0 |
過失相殺 | -40 | -62 | -22 |
合計 | 75 | 116 | 41 |
単位:万円 |
高次脳機能障害の可能性がある当初診断を受けておられましたが、後遺障害非該当との驚きの結果を受けていたため、高次脳機能障害、頸椎、目の障害につき、異議申し立ての可能性、過失割合の変更も含めて受任いたしました。
直ちに顧問医と面談し、後遺障害獲得の可能性を検討しました。
しかしながら、被害者の回復は良好で、高次脳機能の症状もなく、通院も終了していたことから、異議申し立ては断念。過失割合も、特に修正要素がなかったため、慰謝料のみの交渉となりました。
解決内容
慰謝料については、訴訟外の交渉で、依頼者が訴訟を望まなかったため、弁護士基準の95%で示談となりました。
所感(担当弁護士より)
ご相談を受けた時点で、治療が終了し、症状固定の判断を受けてしまっていたため、後遺障害獲得のためにできることが極めて少ない事案でした。やむを得ず慰謝料増額の交渉に留まり、増額総額は約40万円にとどまり、当事務所としては、消化不良の事案の印象を受けていました。もっとも、依頼者の方には、できる全てのことをやってもらったとのお言葉を頂き、ご満足を頂けました。
大幅な増額がない場合でも、依頼者様のご満足を頂けたため、気持ちよく事件を終了できた事案です。