後遺障害認定請求前から、サポートに入り、異議申し立てにより高次脳機能障害5級を獲得した事例
- 保険会社提示額
- 交渉前
- 最終獲得額
- 3,253万円
ご相談内容
被害者 | 60代 男性 |
---|---|
部位 | 頭、大腿骨 |
傷病名 | 外傷性クモ膜下出血、大腿骨頚骨幹部骨折 |
後遺障害等級 | 5級 |
獲得金額 | 約3250万円 |
高次脳機能障害が生じているとのことで、ご家族からどうしてよいのかわからないとのご相談を受け、受任しました。
サポートの流れ
項目 | サポート前 | サポート後 | 増額幅 |
---|---|---|---|
後遺障害等級 | – | 5級 | – |
入通院慰謝料 | – | 316 | 316 |
休業損害 | – | 0 | 0 |
逸失利益 | – | 0 | 0 |
後遺障害慰謝料 | – | 1,400 | 1,400 |
入通雑費 | – | 116 | 116 |
交通費 | – | 19.8 | 19.8 |
治療費 | – | 1370 | 1370 |
過失相殺 | – | 31 | 31 |
合計 | 0 | 3,253 | 3,253 |
単位:万円 |
まず、最初にご提案したのが、病院の転院です。入院していた病院は、高次脳機能障害の知識に乏しい病院で、大腿骨のリハビリしか行わず、期間が来れば追い出すという対応をしていました。それだけにとどまらず、高次脳機能障害ではないかのような認定を入院先病院が行おうとしていました。
そこで、高次脳機能障害に詳しい病院に転院してもらい、医師から高次脳機能障害であることの認定を受けて頂きました。初回の後遺障害請求では7級と認定を受けましたが、妥当ではないものと判断しました。担当医に手紙を送付し、意見書を取り付け、異議申立てにより、5級の後遺障害等級を獲得することができました。
解決内容
ご高齢で、既にお仕事をされていなかったため、休業損害、逸失利益の請求を断念せざるを得ませんでした。もっとも、過失割合、将来介護費につき、粘り強く主張立証を行い、後遺障害等級5級では困難だと思われた将来介護費を獲得した上、過失割合も5対95までもっていくことができました。
当初の保険会社の提示案は、残金として約300万円でしたが、最終的な残金としては、1370万円まで上昇させることができました。依頼者の方も、金額の上昇に非常に驚かれており、とても感謝して頂けました。
所感(担当弁護士より)
上位等級になると、賠償金額も高額になるため、相手保険会社もなかなか示談に応じてきませんが、本件は、必要資料を提示し粘り強く交渉したため、最後は半ば諦めのような様子で示談に応じて頂きました。粘り強い、強気な交渉が高額な賠償金獲得には必要であることを認識させられた案件です。