後遺障害申請をしたものの非該当に終わり、異議申立を断念した事例
- 保険会社提示額
- 交渉前
- 最終獲得額
- 124万円
ご相談内容
被害者 | 30代 男性 |
---|---|
部位 | 首、腰 |
傷病名 | 頚椎捻挫、腰椎捻挫 |
後遺障害等級 | 等級なし |
獲得金額 | 124万円 |
運転車両が停止中に後方から衝突され、頸椎捻挫などの怪我を負ったため、弊所に事故後しばらく経過してからご相談に来られました。
サポートの流れ
項目 | サポート前 | サポート後 | 増額幅 |
---|---|---|---|
後遺障害等級 | – | – | – |
入通院慰謝料 | – | 83 | 83 |
休業損害 | – | 0 | 0 |
逸失利益 | – | 0 | 0 |
後遺障害慰謝料 | – | 0 | 0 |
入通雑費 | – | 0 | 0 |
交通費 | – | 1 | 1 |
治療費 | – | 40 | 40 |
過失相殺 | – | 0 | 0 |
合計 | 0 | 124 | 124 |
単位:万円 |
ご相談段階において、既に物損は解決済みでしたので、人身損害の示談交渉、後遺障害申請についてサポート致しました。 まず、リハビリ先が整骨院であったため、後遺障害申請には不利になる可能性をお伝えし、整形外科でのリハビリに切り替えて頂きました。 また、その後の後遺障害申請においても、治療方法、症状の伝え方、必要な検査等をご教示し、後遺障害申請サポートを行いました。 異議申立については、断念し、人身損害、主に通院慰謝料を裁判基準で交渉する手続きを行いました。
解決内容
まず、後遺障害は非該当となりましたが、MRI検査は行えないとのことで、異議申立は断念するに至りました。 もっとも、後遺障害部分を除いた人身損害については、裁判基準にて無事示談成立に至りました。
所感(担当弁護士より)
本件は、後遺障害認定請求を行ったものの、非該当となった事例ですので、「成功案件」とは言えませんが、敢えてご紹介させて頂きました。 後遺障害認定は、症状が残存していても、必要な治療や検査を行わないと、認定されないものであるということをお伝えするためです。 本件事故で、後遺障害非該当となった理由には何点かあります。 ①車両の破損の程度が、写真からは分かりにくかったこと ②治療先に整骨院が混入してしまったこと ③途中からリハビリや診察に行くことを極端に減らしてしまったこと ④弊所恐怖症から、MRI撮影ができなかったこと が挙げられます。 特に、④の事情は致命的と言わざるをえないと思われます。 弊所におけるノウハウを持っても、最も難しいと言われる後遺障害14級9号を獲得するためには、必要な治療、医証集めにご協力頂かないと、後遺障害等級は獲得ができないものであることを改めて自覚した事案になりました。