高齢者死亡事案にも拘わらず、高額の慰謝料が認定され、葬儀費用も高額で示談した事案

後遺障害等級
死亡事故
傷病名
前額部中央及左手甲部坐創 両前腕部打撲、骨盤及び両大腿骨の骨折
保険会社提示額
2711.5万円
最終獲得額
3288万円

ご相談内容

被害者 80代 男性
部位 額、腕、骨盤、大腿骨
傷病名 前額部中央及左手甲部坐創
両前腕部打撲、骨盤及び両大腿骨の骨折
後遺障害等級 死亡事故
獲得金額 3288万円

依頼者様のお父様が歩行中、四輪車に衝突され、死亡され、相手保険会社の対応が乱暴であることや、提示金額があまりにも低額であるため、ご相談に来られました。
他の法律事務所には、電話で断られ、金額は上昇しないと言われたとのことでした。
受任時には、既に紛争処理センターに申立済みであり、同センターで解決ができない場合は、訴訟の可能性も視野に入れて相談に来られました。

サポートの流れ

項目 サポート前 サポート後 増額幅
死亡慰謝料(ご遺族分含む) 2000 2500 500
死亡逸失利益(年金分) 522 522 0
葬儀費用 137 211 74
付添費 0 0.5 0.5
入通院慰謝料 2 2 0
治療費 50 50 0
文書料 0.5 0.5 0
物損 0 2 2
過失割合 0 0 0
合計 2711.5 3288 576.5
単位:万円

弊所で行ったのは、紛争処理センター手続における相手保険会社との交渉のサポートです。
弊所が介入した後も、相手保険会社が極めて低額な示談金の提示にとどまったため、①付添費用②葬儀費用③死亡慰謝料④物損の請求を改めて行いました。
本件での主な争点は、死亡慰謝料でしたが、被害者が一家の支柱に等しかったことや、事故態様、事故後の加害者側、加害者側保険会社の粗暴な対応があったこと等を強く主張しました。
また、葬儀費用についても、赤本基準額の150万円を超える葬儀費用がかかっていたため、必要な葬儀費用であったことを強く主張しました。
その他の損害についても、低額の物損を含め、手を抜くことなく、請求しました。

解決内容

紛争処理センターへの申立により、既に、全体の賠償金額がかなり上昇してしまっていたため、弁護士介入によりさらに金額が上がるのかは微妙な事件でした。
その心配に反して、結果としては、約600万円もの賠償金金額が上昇しました。
遺族の固有の慰謝料も含め、2500万円の死亡慰謝料が認められましたが、高齢者が死亡した場合の慰謝料としては、高額の部類に入ると思います。
葬儀費用も、赤本の基準額である150万円を超える210万円が認定され、裁判以上の結果が出たと思います。
また、物損や付添費用など、相手保険会社が理由なく否定していた損害についても認定されるに至りました。

所感(担当弁護士より)

他の事務所から断られ、見放され(なぜ、断られ、見放されたのかよく分かりませんが)、弊所にたどり着かれたとのことでした。
とても弱気な依頼者ではありましたが、協力的で、指示をされた資料はすぐに探して提示してくれる方で、迅速な対応がとても助かりました。その弱気さに、相手保険会社から付け込まれたように思います。
相手保険会社の嫌がらせのような多数の対応があり、相手保険会社もその対応が裁判所で明るみになって欲しくないという思いからか、紛争処理センター手続内では、必至で和解を求めてきました。訴訟をすれば、あと300,400ほど上がっていたという感触を持っています。もっとも、依頼者の訴訟は回避したいという意向から、訴訟提起は見送り、和解に至りました。
被害者の死亡や大きな後遺症を残す傷病により、遺族や家族は大きな悲しみ、負担を感じています。これに追い打ちをかけるような保険会社の目に余る対応が、時折みられます。
これからも、社会貢献の観点を持たない保険会社、その担当者には被害者に寄り添い、厳しく対応していきたいと思います。相手保険会社の対応にお困りの方は、弊所へできるだけ早くご相談ください。

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