転院の上必要な医証をそろえ、異議申立を行ったところ、後遺障害が12級に上がった事例
- 保険会社提示額
- 交渉前
- 最終獲得額
- 818万円
ご相談内容
被害者 | 30代 会社員 男性 |
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部位 | 脛、膝 |
傷病名 | 左脛骨高原骨折、左膝内側側副靭帯損傷 |
後遺障害等級 | 12級 |
獲得金額 | 約820万円 |
バイクで運転中、右折してきた四輪車に衝突されて骨折し、事故直後からご相談を頂いたものの、非協力的な医師が担当医だったことから、転院のうえ、異議申立によりようやく後遺障害12級を獲得した事例です。
サポートの流れ
項目 | サポート前 | サポート後 | 増額幅 |
---|---|---|---|
後遺障害等級 | – | 12級 | – |
入通院慰謝料 | – | 98 | 98 |
休業損害 | – | 18 | 18 |
逸失利益 | – | 546 | 546 |
後遺障害慰謝料 | – | 290 | 290 |
入通雑費 | – | 6.5 | 6.5 |
交通費 | – | 1 | 1 |
治療費 | – | 2.5 | 2.5 |
過失相殺 | – | -144 | -144 |
合計 | 0 | 818 | 818 |
単位:万円 |
事故直後から、ご相談を頂き、治療態様、必要な検査も指示しておりました。
物損についても受任し、後遺障害申請もフルサポートしました。
事件直後から受任し、必要な検査や通院方法、治療内容の見守りも行いましたが、事故直後から通院していた担当医師が非協力的かつ交通事故に精通していませんでした。
依頼者の方もその医師を信頼しすぎていたことから、リハビリもまともに行われず、最初に作成された後遺障害診断書の内容はひどいものでした。
依頼者の望むまま、一回目の後遺障害申請をしたところ、想定通り14級しか認定されませんでした。
依頼者の方も、後遺障害診断書の内容がひどいこと、必要な検査が実施されないこと、後遺障害の結果が14級に留まったことから、ようやく担当医の対応のひどさに気づき、転院を決断してくれました。
担当弁護士がが提携する医師がいる病院に転院して頂き、CT撮影、MRI撮影を行い、これに加えて医師の意見書を添付して異議申立を行いました。
異議申し立てにより、後遺障害12級を獲得するに至りました。
後遺障害等級12級を獲得後は、12級前提で示談をし、解決に至りました。
解決内容
後遺障害等級12級を獲得したものの、①過失割合②逸失利益の金額③慰謝料の金額の点で到底納得できる示談案は提示されませんでしたが、依頼者が早期解決を望んだことから、訴訟提起は行わず、やむなく示談にて事件終了となりました。
後遺障害等級が14級から12級に上がったことにより、損害額は、500万円以上上昇した計算になります。
訴訟提起を行っていれば、数百万円の追加損害の請求が可能だったと思います。
所感(担当弁護士より)
後遺障害認定において、協力的で、後遺障害に精通している医師に診察を受けることが大事であると、改めて認識した事例となりました。
後遺障害が残存しているのに、これに気づかない医師、法律家等の専門家に任せると、損害額は大きく変わってしまいます。
弊所では、医師の診断、自賠責保険会社の認定を鵜呑みにせず、妥当な後遺障害は何かを調査・判断し、後遺障害申請手続きを行っております。
また、担当医が非協力的、分かっていないと判断した場合には、転院のご協力も致しております。妥当な後遺障害等級か分からない場合は、ご遠慮なくご相談ください。