事故から時間が空いてからご相談に来られ後遺障害認定が困難となった事案

後遺障害等級
等級なし
傷病名
頚椎捻挫、腰椎捻挫、両肩関節捻挫
保険会社提示額
交渉前
最終獲得額
160.2万円

ご相談内容

被害者 40代 男性
部位 肩、腰、首
傷病名 頚椎捻挫、腰椎捻挫、両肩関節捻挫
後遺障害等級 等級なし
獲得金額 約160万円

ご家族を含め3人で車両に乗車中、車両後方から追突をされ、治療終了を打診されたことから弊所にご相談に来られました。治療打ち切りの打診が来ているため、治療継続の交渉、その後の示談交渉について相談をとのことでした。

サポートの流れ

項目 サポート前 サポート後 増額幅
後遺障害等級
入通院慰謝料 79 79
休業損害 0 0
逸失利益 0 0
後遺障害慰謝料 00
入通雑費 0 0
交通費 0.2 0.2
治療費 81 81
過失相殺 0 0
合計 0 160.2 160.2
単位:万円

弊所がサポートさせて頂いたのは、以下の2点です。
① 後遺障害認定請求のお手伝い(後遺障害認定サポート)
② 示談交渉
1 後遺障害認定サポートについて
事故から約半年の時点で、相手保険会社からは治療費の打ち切りをされたので、健康保険により治療を継続して頂きました。その後約4か月後に治療を終了させ、後遺障害請求に入りましたが、医師が極めて非協力的であり、MRI撮影の必要はない、MRIの結果を踏まえた後遺障害診断書を作成しないという対応を受けました。後遺障害は非該当となり、医師の非協力的な態度を目の当たりにした依頼者も、異議申立はしないという結論を取りました。
2 示談交渉について
示談交渉については、治療費打ち切り後の治療費や通院慰謝料も認めるよう求めて示談交渉をしました。

解決内容

解決内容としては、後遺障害認定は非該当、通院慰謝料は弁護士基準の約9割という金額で示談し、終了となりました。

所感(担当弁護士より)

本件は、あまりよい解決内容にはならなかったと思います。
その一番の要因は、ご相談に来られるタイミングが遅すぎたということに尽きると思います。
まず、選択していた治療先が、相談に来られた時点で良くなかったです。事故直後にご相談頂いていれば、転院を進めていたと思います。治療先診察担当の病院は、他の事案でも交通事故を分かっていないためよく分からない対応をする、MRI検査を不要と勝手に判断をする、画像検査を踏まえた後遺障害診断書の作成に応じない等、転院以外に対処し得ない病院でした。これに加えて、相談者は、整骨院をリハビリ先に選んでいたため、後遺障害認定を困難にさせた上、その後の示談交渉においてもマイナス要因となりました。
自賠責調査事務所は、弊所の経験からすると、この数年間、整骨院でのリハビリだけを原因として非該当と判断する傾向にあるのではないかと思われる認定をしています。そのため、後遺障害申請において、マイナス要因になります。
また、示談交渉がまとまらず、訴訟となった場合、整骨院の施術費用を裁判所が認めない傾向や、立証が困難な傾向にあるため、示談交渉において強気での慰謝料交渉が困難となります。
むち打ちで、後遺障害認定の可能性のある事案では、整骨院通院は悪手であると感じています(整骨院での治療は患者に効果があると感じていますが、交通事故においては損害の立証が困難になるという意味であり、整骨院での施術を否定するものではありません。)。
今回の事案では、事故直後の受任、通院先のアドバイスが大事であることを感じた事案となりました。

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